【悲恋の末】








ねぇ、僕をみて。
ねぇ、僕を見て。

いつかちゃんと笑えるように。
いつかきっと見られるように。

僕を見てよ。
僕に笑いかけて。

勇気と生きる力をください…僕に。

このままじゃ終われない。
このままじゃ眠れない。

あなたを想って。
あなたを見つめて。
あなたを知って。
あなたを追って。

そして…

あなたは告げた。

『迷惑だ』と。


今夜は月が漂う。
僕の濡れた身体にリンクする。
静寂な闇が僕を狂わせる。
一人の時間が僕を殺す。

月に見届けながら。
月に見つめられながら。

僕は。
ぼくは…

哀しみを抱いて…
悲しみの涙と血を流した。

ねぇ、僕を見て。
ねぇ、僕を助けて。

この暗闇から…救って。

‘生’を捨てたこの地は‘無’

自分で這い上がる力も‘生きる’力もない。

僕はこのまま愛しい想いを抱きながら、無へと向かう。

もう戻れない

僕は最後に想う。

ねぇ、僕を忘れないで。
ねぇ、僕を…

僕を忘れないで…。